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株主総会の運営指導

株主総会は会社の最高意思決定機関です。株主の構成と役員の構成が重なる親族会社などでは、取締役会が重視され、株主総会が軽視されることもありますが、意見が割れたときには最終的には株主総会で決めなければならないことは多くあります。

 

株主総会は、会社の重要事項を決議する場であり、株主が意見を述べる議論の場でもあります。株主の言動が、予定されていないものであったりすると、軽んじて扱ってしまったり、逆に特定の株主にその場が引きずられてしまい、株主総会が混沌としてしまうこともありえます。
株主を軽視した取扱いをしてしまうと、後になって株主総会決議に瑕疵があるとして、株主総会をやり直さなければならなかったり、裁判になるリスクが消えなかったりと、会社経営が不安定になります。

 

株式会社の中には、適切な手続を経た株主総会を行わず、株主総会議事録だけを作成しているところもめずらしくありません。日頃は問題にならないかもしれませんが、いずれは株主間で意見が対立して、株主総会決議の重要性が意味を持つときが来ます。
そうしたときに、経営者側としては、それまでの感覚で形骸化したまま株主総会を進めてしまうと、他方の株主から株主総会が適正に開催されていないとの異議を出されてしまいます。
仮処分や訴訟になると、会社にも負担が生じることになり、ときには取引先との取引に事実上の影響が出ることもあります。
裁判所に対しては、いつもどおり議事録を作ったとの理屈は通りません。裁判所は、法律に基づいて判断しますので、適切に株主総会を行っていないと、場合によっては、仮処分決定が出され登記され、内紛が公にされてしまうこともあり得ます。

 

むしろ、法律及び定款に従って定期的に株主総会を開催し、日頃会社経営に関わっていない利害関係者の考え方を知るための良い機会とすることが求められています。株主総会を適切に経営することが、会社という仕組みを使う最初の一歩になります。

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